トゥルシーとは

トゥルシー(ホーリーバジル)”Tulsi (Holy Basil)”:

トゥルシーまたはトゥラシは(Tulsi、インドやネパールでTulasiと表記されることも)、日本では英語名(Holy basil)からホーリーバジルと呼ぶのが一般化しています。インドでは数千年の昔から 健康に役立つ薬草として広く知られており、薬効の高さから聖なるバジル(sacred basil)とも言われます。インドの生命学・ホリスティック医療であるアーユルヴェーダでは基本となる薬草です。サンスクリット語のTulasiには”比類なきもの”の意味があるほか、ヒンドゥー教ではヴィヌシュ神の妃ラクシュミの化身だと考えられており信者の家庭には必ず植えられています。そのほかに母なる薬草”、”ハーブの女王”とも言われます。

植物としての分類と特徴”Tulsi’s Botanical Identity”:

トゥルシーはOcimum sanctum L.、シソ科に属します。シソ科植物は全般に交配と成長がたやすい為、インドやネパールはじめ、アフガニスタンやアジア地域に自生しており、それぞれの土地に順応した類似のバリエーションは多く見られます(日本独自に育てやすく開発されたトゥルシーもあり)。亜熱帯地域では多年性草木ですが日本の本州での生育は一年草になります。

オーガニックインディア社で採用している「ラーマ、クリシュナ、バナ」の分類は、トゥルシーを利用する際の合理性と利便性が認められますので、いくつかの文献(『ネパール・インドの聖なる植物』T.C.マジュプリア著、『Tulasi Devi, Godness od Devotion』アムリタブックス)を参考にそれを解説します。

Ocimum sanctum には2つのバリエーションであるクリシュナ・トゥルシー(Krishna Tulasi)、ラーマ・トゥルシー(Rama Tulasi)があります。Ocimum sanctum と同等の薬効が認められている植物のひとつがバナ・トゥルシー(Vana Tulasi)、Ocimum gratissimumまたはOcimum tenuiflorumです。同属の植物として、主に料理用ハーブとしてよく知られたバジルOcimum basilcum があり、こちらのバジルも古代ギリシャやイタリアなどで植物の神秘性と有用性が認められてきました。ホーリーバジルという呼称はこれらの使われますが、オーガニックインディアの正規販売代理店としてトゥルシトゥルシは、「トゥルシー」を扱っています。

◎トゥルシーの外観(共通):高さ30〜60センチ。成長するにつれ茎は根元から木質化し、盛んに枝分かれする。葉や若い枝には微細な軟毛が密生している。葉は対生で、長さ2〜6.5センチの楕円形で先が尖り鋸歯(きょし)がある。花冠は淡い紫紅色。種子はやや扁平な球形に近く黒褐色で、水分を含むとゼリー状の皮膜を形成する。

  • クリシュナ・トゥルシーは葉や茎の色が黒紫になっている。クリシュナ、はヴィシュヌ神の変化の名前のひとつで、黒いという意味がある(クリシュナ神は肌が黒い)。葉がやや小さめ。
  • ラーマ・トゥルシーはクリシュナ・トゥルシーよりも成長が早く70~1メートルの高木になることもある。葉の色は明るい緑色から暗い緑色まである。花房が大きめ。
  • バナ・トゥルシーは花房が白く、葉がおおきめで明るい緑色。上記の2種類は香りが高くクローブのような味があるのに比較すると、バナ・トゥルシーにはほろ苦い香りと味がある。そのため、上記の2つと組み合わせて使用されることが多い。

※インドの中でも、3種類を全てトゥルシーとする地域もあれば、そうでない所もあります。

トゥルシーの化学的分析:

トゥルシーはオイゲノールを含む混成の揮発油を含みます。これは治療的な原因となる可能性があるとされる活性成分が主です。その他にメチル、カリオフィレン、ウルソル酸トリテルペノイド、オレアノール酸とロスマリン酸などで構成されます。
Ocimum sanctium の種に含まれる不揮発性油は、非常に高い抗炎症性を示す5つの脂肪酸(ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、オメガ3リノール酸、オメガ6リノール酸)を含みます。

ただし、このような化学成分割合は地域性や植物個体によって異なる可能性があります。

ここで強調したいことがあります。ハーブの栄養学・薬理学上の特性とは、トゥルシーがアーユルヴェーダのハーブ医学で伝統的に使わてきたかたち、ハーブまるごとの自然さが様々なファイトケミカルの相乗効果による+αの結果を生んだということです。従って、トゥルシーの総合的な影響を個々の合成物または部分的に抜き出した成分で完全に複製することはできません。その植物学上、ケミカルバイオロジー上の複雑さから、現代科学でトゥルシーを標準化/定義づけすることは、これまでのところ、避けられてきました。数多くある特定され抽出されてきた有効性分として最も有名なのはオイゲノールとウルソン酸でしょう。トゥルシーは一般に活力源として、身体的な持久力を増やすことが知られていますが、カフェインまたは他の覚醒成分を含んでいません。

トゥルシーの効能:

ある研究では、トゥルシーがこういった、活力増強の特性(それは健康の状態を維持する体の自然の能力を支えて、強化します)が一般的に認められて古代からトゥルシーが健康を増進するために使われてきたのも、うなづけます。

  • ストレスを減らしストレスへの抵抗力を強める
  • スタミナと持久力を強化する
  • 酸素の体の効率的利用を増やす
  • 免疫系を高める
  • アンチエイジング
  • 身体の中の酸化防止や他の栄養供給を豊富に提供するという目覚ましい証拠が示されいます。

更に、トゥルシーは多くの変性障害(例えばガン、心臓病、関節炎、糖尿病、認知症)に関しても、効果的な抑制と治癒ポテンシャルを向上させる可能性が示唆されているようです。

  • 炎症を減らす
  • 胃潰瘍を防止する
  • 放射線から保護する
  • 熱、コレステロールと高血圧を下げる
  • 歯周病を予防する
  • 天然の抗菌物質として重要である
  • 抗ウイルス剤と抗真菌性の活動を示す
  • 他の栄養分の消化と吸収を改善する
  • 蚊など有害な昆虫さえ忌避する、といった多くの特性効果を示すデータもあります。

http://tulsijapan.hatenablog.com/entry/2010/04/30/212200